隠れ敏感肌を知ろう
そもそも敏感肌って?
肌にもともと備わっているバリア機能。これがなんらかの理由で低下してしまい外からの刺激に反応してしまう状態を敏感肌と呼びます。
健康な肌は、角質層がぴっちりきれいに並んで肌の表面に皮脂膜がある状態。それが肌を外の刺激から守ってくれています。敏感肌の場合は、この皮脂膜に十分な水分が保たれず、隙間が空いてしまっているイメージ。そのままケアせずにいると、本来肌に保たれるはずの水分も隙間から蒸発してしまい、さらに乾燥が進んでしまう悪循環に。
アトピーがある場合や肌が赤くなってしまうなどの目立った症状が出る人だけでなく、気がつかないうちに敏感肌になってしまう「隠れ敏感肌」にも注意が必要です。たとえば髪の毛が肌に当たっただけで肌がチカチカして気になる、いつもの化粧水なのになんだか今日はピリピリする、といった症状はバリア機能がうまく働かず敏感肌になっている証拠。生活習慣を見直すなど対策が必要かもしれません。
普通肌と敏感肌の違い
健康肌
本来の肌は、角質層が水分を抱え込んで細胞同士をつなぎとめ、ぴっちり隙間なく並んでいます。
敏感肌
細胞1つひとつが乾燥してちぢみ、角質層の水分が不足することで皮ふ表面が隙間だらけに。
敏感肌の原因は?冬はなりやすいの?
肌のバリア機能が低下してしまう大きな原因は、なんとストレス。ストレスは血流の流れを悪くし、活性酸素が発生する要因となります。この活性酸素が、肌の大敵。シミの原因となるメラニンをつくる、コラーゲンを断裂するなど肌へのダメージが発生し、それがバリア機能の低下につながってしまいます。
また、いまの時期は外気も乾燥しているうえ、暖房などで屋外の湿度もかなり低くなっています。こまめに水分や油分を補給することがマストですよ。
さらに、睡眠不足や栄養不足、腸内環境の悪化もバリア機能を低下させる要因に。特に亜鉛・鉄分などの不足しがちな栄養素は、ストレスで消耗されやすい栄養素でもあります。サプリメントなどを活用して積極的に摂るようにしましょう。
\実は敏感肌なのかも!/隠れ敏感肌の原因はコレ!
上記のチェックリストでチェックのついた方は、ぜひ原因を確認してみて。原因が分かれば、少しの対応で改善することもありますよ。
敏感なときほど大切に。素肌にやさしい過ごし方
冬の敏感肌と上手につきあうためには、毎日のスキンケアの積み重ねだけでなく過ごし方も大切。
続けることで変化を実感できる肌との向き合い方をご紹介します。
scene.1 Good morning!
早起きは良いことばかり!起き抜けは水分が不足しているので、白湯などで胃をびっくりさせないような水分補給を。カラダの乾きは肌の乾きにつながります。
scene.2 Morning care
起床後はなるだけ早く洗顔を。洗顔料もきちんと使って前日のクリームやオイルをリセットすることから始めましょう。化粧水と乳液は惜しまずにたくさん使って丁寧に入れて。朝のケアをしっかりするだけで、日中のストレス源から肌を守ることができますよ。
scene.3 Make up
メイクも大切なスキンケア。敏感になっている時期だからといってお休みしなければいけないわけではありません。肌に負担の少ない成分のものを使ってくださいね。また、敏感肌に紫外線は大敵。紫外線対策は忘れず毎日必ず行って。
scene.4 Breake fast
食事はカラダをつくる大切なもの。お味噌汁や野菜スープなどは起き抜けのカラダに優しい食事です。また、ビタミンCが多く含まれるキウイやイチゴ、必須脂肪酸を多く含むナッツ類は朝の忙しい時間にも簡単に取り入れられます。
scene.5 Check for dry skin
日中は肌が乾いていないかをこまめにチェック。敏感肌に乾燥はNGです。とくにこの時期は暖房で室内の空気が乾燥していることも多いもの。クリームやオイル入りミストなどでうるおいを補給しましょう。白湯やノンカフェインの飲み物で内側からの水分補給も忘れずに。
scene.6 Lunch time
バランスの良い食事を心がけて。サクッと食べられる丼ものや麺類を選びがちですが、血糖値が上がりやすい食事が続かないように気をつけてくださいね。
scene.7 Bath time
熱すぎるお湯は角質の保湿成分を洗い流してしまう可能性も。40度程度のぬるめのお湯を心がけましょう。お湯につけた肌がピリッとするときは、湯船につかる時間も短めにして。
scene.8 Night care
入浴後は1秒でも早くスキンケアを。いつもの化粧水で肌がピリつくのであれば、精製水など刺激の少ないものに変えてみて。お手入れの最後に乳液やクリームでフタをするのは忘れずに!
scene.9 Good night!
シーツや枕カバーは清潔ですか?こまめに取り替えて、清潔なものを使ってくださいね。気温が下がると湿度も下がってしまうので、加湿器を使うのも◎。眠るまえは電子機器を使うのも控えて、ゆったりした気持ちを作りましょう。
2025.06.10
#beauty