01 紫外線にも種類がある。


 そもそも太陽の光には3種類あり、目に見える「可視光線」、見えないけれども赤色の外側に属する「赤外線」、同じく見えないけれど紫色の外側に属する「紫外線」に分かれています。UVケアをする上で大切になるのは、この紫外線を知ること。

 この紫外線にもさらに種類があり、特にわたしたちが注意するべき紫外線は「紫外線A波」と「紫外線B波」の2つです。それぞれに特徴があり、肌への影響も違うんですよ。


02 紫外線は一年中降り注いでいるってほんと?雨やくもりの日は気にしなくて大丈夫?

 紫外線が一年中降り注いでいるのはほんとう。でも、その量は季節や時間帯、場所や天候によっても変化します。紫外線の量が年間で最も多いのは、春から夏にかけて。まだ日差しの強くない3月頃から紫外線量が急激に増加します。

 とはいえ真冬でも夏の半分程度は紫外線量があるため油断は禁物。年中UVケアが必要だとされるのは、この紫外線量が理由なんです。


 また、雲は太陽光を遮ることができるため紫外線量は天候によっても大きく変化します。紫外線の種類によっては薄い雲であれば透過してしまったり、ガラスを透過してしまったりする場合もあり、雨やくもり、室内にいるからといって紫外線を避けて暮らせるわけではないんです。

 大人はもちろん、室内で過ごす小さなお子さまにもUVケアは必要なので注意しましょう。




肌への影響大!気にすべき紫外線2種と肌へのダメージ

UV-A


太陽から届く紫外線の約90%はこのUV-A。
肌の奥深くまで入り込み、ハリや弾力をつくる細胞を傷つけるのでシワやたるみの原因になります。急激な日焼けの直接的な要因とはなりませんが、十分注意が必要です。

UV-B


肌の表面までしか達しない半面、色素細胞を活性化させシミやそばかすの原因になる紫外線です。
UV-Aと比べ降り注ぐ量は少ないものの、UV-Aの1000倍も皮ふにダメージを与え、日焼けの直接的な原因となります。


サンバーンとサンタンってなに?


 サンバーンとは日焼けで皮ふが赤く炎症を起こすこと。ひどい場合はやけどと同じ状態になってしまうこともあります。サンバーンを起こすほどの日焼けを繰り返すと皮ふガンの要因にもなるといわれているため、注意が必要な日焼けです。

 一方サンタンとは、日焼けで皮ふが黒くなること。炎症を起こさないような軽い日焼けは、これに属します。紫外線に当たることでメラニンが増加し、肌の色が黒くなることをサンタンと言うのです。生まれ持った肌のタイプによってもどのような日焼けが多いタイプか違うんですよ。



今年こそ焼きたくない!日焼け止めの正しい選び方

毎年さまざまなサンケア商品が発売されていますが、日焼け止めなどに記載されているSPFやPAの正しい意味、知っていますか?それぞれの意味を正しく理解して、シチュエーションに合った日焼け止めを使いましょう。

SPFとPAってなに?

SPF

SPFとはSun Protection Factorの略で、UV-Bによる日焼けを防止する効果を表す数値です。赤くなってヒリヒリしてしまうサンバーンを起こすまでの時間を何倍に伸ばせるかの目安として2〜50倍、50倍以上の場合は「50+」と表記されます。数値が大きいほどその防止力が高いんですよ。

PA

PAとはProtection Grade of UV-Aの略でUV-Aによる日焼け防止効果を示したもの。UV-Aを浴びてから2〜24時間でどれくらい肌が黒くなったかを数値で表したものが、さらに分かりやすく+の記号で表現されています。+の数が多いほど防止力が高まります。


SPFとPAは、シチュエーションで選ぶのが正解!




5年後の肌を左右する
日焼け止めの正しい使い方

日焼け止めの恩恵をきちんと受けるためにも、正しい使い方をマスターしましょう。

No.1 正しい使用量は思っているよりも多いかも


日焼け止めに表示されるSPFの効果を得るには、1平方センチメートルあたり2mmの厚さで塗布する必要が。顔全体に塗ると仮定したとき、500円玉大くらいの量を塗らなければきちんと効果が発揮されません。


No.2 こまめな塗り直しが必須です!


汗をかいたり、時間が経ったりしている場合は塗り直しが必須。2〜3時間に1回は塗り直さなければきちんと効果が発揮されません。


日傘を選ぶポイントは?

 紫外線が強い時期に、日焼け対策として日傘を使う方も多いはず。そんな日傘、選ぶときに迷ったことはありませんか?せっかく使うなら日焼け防止効果の高いものを使いたいですよね。日傘を選ぶときに注意して見るべきポイントは、日傘の内側の色なんです。表面はどんな色でも紫外線対策加工がされているものを選べばその効果が得られます。

 ただ、紫外線は地面からも反射するため、傘の内側の色ができるだけ濃いものを選ぶと、傘の内側で紫外線が反射することなく、余計な紫外線を浴びる心配も少なくなりますよ。