秋の肌トラブル、原因はなに?

 少し気温も落ち着いて過ごしやすい秋ですが、肌は満身創痍。みなさんも「なんだかくすんで見える気がする」「夏よりも乾燥が気になってきた」なんて経験があるのではないでしょうか。
秋口に肌トラブルが増えるのは、何を隠そう夏の間に受けた紫外線ダメージが主な原因。紫外線には、肌の奥にある真皮まで届くA波と、表面でシミの原因になるB波があり、それぞれが肌へ甚大なダメージを負わせているんです。

紫外線A波

太陽から届く紫外線の約90%はこれ。
肌の奥深くまで入り込み、ハリや弾力をつくる細胞を傷つけシワやたるみの原因に。

紫外線B波

肌の表面までしか達しない反面、色素細胞を活性化させシミやそばかすの原因に。日焼けの直接的な原因でもあります。

 加えて夏はたくさん汗をかきますよね。汗と一緒に肌に必要なビタミンやミネラルも出ていってしまい、栄養不足になりがち。その状態が続いてしまうと、秋になって肌トラブルという形で目に見えるようになってしまうんです。


肌荒れ・乾燥


肌の水分が減るとかゆみが出たり、カサカサ肌になりがち。ターンオーバーも乱れるため、新陳代謝が悪くなりニキビも出来やすくなります。

シワ・たるみ


肌のハリが失われ、フェイスライン全体がたるんだ印象に。ハリがなくなるとシワやほうれい線が深くなったように感じるため老け顔に見えがち。

毛穴


皮脂の量が増えることに加え、紫外線でコラーゲンが壊れてしまい、毛穴が広がってしまうことも。ブツブツいちご肌も、この皮脂が原因です。

くすみ


夏の紫外線から肌を守ろうと角質が厚くなると、肌の透明感がなくなってしまいます。シミや日焼けくすみも発生しているかも。

体の外側からと内側から、
両方のケアが冬の肌を決める。

 夏のダメージは早めに対策してリセットするのがいちばん。まずは洗顔やクレンジングで汚れを取り除き、化粧水が入りやすい肌作りを心がけましょう。角質が気になるときは、ピーリングなどを取り入れても◎。強くこすらず、優しくマッサージするように使ってあげてください。

 夏場はさっぱり系のアイテムを使っている方も多いかもしれませんが、秋に入ったら保湿効果のあるものに切り替えるのも忘れずに。
 また、できてしまったシミやシワには内側からのケアも有効です。メラニンの生成を抑えるビタミンCは体内で作ることができないため、外から摂取するしかありません。ビタミンC配合の化粧品はもちろん、サプリメントなどを活用して積極的に摂ることも大切です。

乾燥レベル別
スペシャルスキンケアはコレ!

肌の乾燥度によってスキンケアを変えることも大切。自分に合ったアイテムで肌のコンディションをキープしましょう。

秋肌トラブルに効く!
美容4大成分を知ろう!


外側からのケアだけでなく、内側からのケアも大切な秋のスキンケア。一刻も早くリカバリーするために大切な成分を知って、最短で荒れ知らずの肌を取り戻しましょう。

VitaminC [ビタミンC]


メラニンを薄くする効果を持つビタミンC。過剰な皮脂の分泌を抑えてくれたり、大人ニキビの原因となるホルモンの分泌を抑えてくれたり、美肌のためには欠かせません。体内で作ることができないので化粧品やサプリメントを上手に活用して。

Ceramide [セラミド]


セラミドは肌に水分を蓄え、外からの刺激から肌内部を守ってくれる大切な成分。赤ちゃんのときをピークに、あとは減る一方と言われています。化粧品が浸透しやすい表皮層にある成分なので、外側からのスキンケアで補ってあげましょう。

Collagen [コラーゲン]


肌の保湿成分であるコラーゲン。肌の水分が逃げないよう、主に肌の奥深くにある真皮層で水分を抱え込んでいますが、年齢とともに減少してしまうんです。手羽先やうなぎなどコラーゲンを多く含む食品やサプリメントなどを活用して摂取すると◎。

Hyaluronic acid [ヒアルロン酸]


細胞が水分を保持するのに活躍するヒアルロン酸。肌の弾力に大きく影響するいっぽう、肌がヒアルロン酸を生成する力は、40代半ばの段階では赤ちゃんの半分になってしまうといわれています。化粧品やサプリメントで補ってあげて。

冬の肌を決める
正解秋肌スキンケアのポイント

point 01 
汚れをしっかり落とす


スキンケアの基本でもあるクレンジング。肌の余分な汚れはクレンジングでしっかり落とすことが大切です。夏にダメージを負った肌は、気が付かないうちに敏感になっている場合も。強くこすらず、すべらせるようになじませて。

point 02 
肌を刺激しないよう優しくが基本


肌に残った汚れやクレンジング剤を洗い流します。クレンジングと同じように、こすらず優しくがポイント。洗い上がりがつっぱらず、肌の水分を奪いすぎない洗顔料を選ぶと◎スクラブなどが入っている場合は、肌への刺激が少ないものを選んで。

point 03 
ハンドプレスで重ね塗りを


たっぷりの化粧水を、なるべくハンドプレスで入れましょう。コットンパックも良いですが、そのときもこすらないように気をつけて。一度で足りない場合は、数回に分けて重ね塗りしても◎。肌に塗った瞬間から蒸発してしまうので、すぐ次のケアに移って。

point 04 
乳液、クリームで肌に水分を閉じ込めて


夏の間はべたつきがちな乳液やクリームですが、秋肌は乾燥しがち。どちらかは取り入れたほうがベター。乳液やクリームには化粧水で肌に入れた水分に蓋をする役目が。一般的にクリームよりも乳液のほうが油分が少ないため、さっぱり仕上がります。