結局、あっというまにバスケの面白さに魅了され、中学から高校卒業までバスケ漬けの生活を送ることになりました。
特に思い出深いのは、高校時代のこと。当時、私の所属していたチームのスターター5人の平均身長は152cm。そんなチームで勝つためには、走り続ける体力と他チームの身長に勝るほどのスピードが必要です。毎日、雨の日も雪の日も逆風が吹いている日にも走り続けていたのが、私の青春でした。
コートに鳴り響くシューズの音、ゴールにボールが吸い込まれていく瞬間、常に足を動かし続けて必死に食らいついていくディフェンス……。社会人になり、自分がプレイすることはすっかりなくなってしまいました。
でも、いまでも試合観戦をするたびに、その背景にある努力や葛藤を想像すると同時に、自分の青春時代を思い出し、懐かしくも誇らしい気持ちを思い出させてくれます。