お茶はどこからやってきた?
日本におけるお茶の歴史は、平安時代までさかのぼります。お茶の原産国は中国。その中国から平安時代に持ち込まれたとされる説が有力とされています。ただ、当時は現在のような日常の飲み物としてではなく、滋養強壮・体調不良回復のための健康食品のような立ち位置で知られていました。大陸から持ち込まれた珍しいお茶はとても高価だったため、上級層しか飲むことができず、一般には定着しなかったのです。その後鎌倉時代になり、臨済宗開祖の栄西が修行先の中国から日本に持ち帰ります。ここから、少しずつ一般に知られるようになっていくのです。

長いようで短いお茶の歴史

お茶の効能
健康に良いとされているお茶。でも、具体的にどんなことが良いとされているかご存じですか?ここでは、お茶に含まれる栄養素や期待される効果をご紹介します。渋みをうむ <カテキン>

生活習慣に予防・アンチエイジングにぴったりの成分、カテキンが豊富!
お茶の健康成分といえばカテキンが思い浮かぶ方も多いはず。カテキンには抗アレルギー作用をはじめ、さまざまな作用があるとされています。特に注目すべきは、カテキンの抗菌作用。出涸らしのお茶でうがいをすると風邪を引きにくいともいわれ、風邪の予防に効果があるんです。
うまみ成分 <テアニン>

メンタルヘルスの安定に効果的な、緑茶特有の成分、テアニン。
リラックス効果のある緑茶。その秘密は紅茶や烏龍茶には含まれていないテアニンという成分なんです。最近になってさまざまな研究結果が出ていて、脳や神経細胞の興奮を抑えて、睡眠を改善する作用や意欲的に活動するよう促す作用も確認されているんだそうですよ。
苦味の元 <カフェイン>

煎茶に含まれるカフェインの量は、コーヒーの1/2程度。
仕事や勉強の合間に飲むことで作業効率アップにもつながるカフェイン。緑茶に含まれるテアニンにはカフェインの作用を穏やかにする効果があるため、他の飲み物と比べてマイルドな効能となります。カフェインは高温で溶け出しやすいため、お湯の温度を落としてお茶を淹れると◎。
日本茶の種類
日本で生産されている日本茶は、そのほとんどが緑茶。緑茶といっても色での判断ではなく、発酵させないお茶のことを指します。ここでは、意外とたくさんある日本の緑茶の種類と概要を見てみましょう。01 煎茶

日本茶といえば煎茶、といわれるほど生産量も多い日本茶の代表格。茶葉を摘み、蒸して揉んでつくられます。浅蒸し、深蒸しなど蒸しの工程次第でお茶の色が変わります。
02 玉露

現代でも高級品という認識が強いのが玉露。栽培時、茶畑に黒い覆いを一定期間以上かぶせて育てた茶葉を使ったものを指します。煎茶よりも甘味と旨味が強いのが特徴です。
03 抹茶

玉露と同じく黒い覆いをかぶせて育てた茶葉を使います。蒸したあとに揉まず、炉にかけて乾燥させてから粉に。葉や茎を取り除いたり、かなり手間のかかる作業なんです。
04 かぶせ茶

玉露や抹茶よりも短い期間、茶畑に黒い覆いをかぶせた茶葉を使います。玉露と煎茶の中間のような味わいが特徴。いいとこどりができる緑茶です。
05 番茶

その年の一番最初の新芽、いわゆる新茶以外の、成熟した茶葉を使ってお茶にしたものを番茶といいます。カフェインの量も少なめでさっぱりとした味わいです。
06 ほうじ茶

煎茶や番茶を強火で焙煎して香ばしい香りを引き出したもの。焙煎された香りにはリラックス効果もあるとされます。カフェイン量も少ないため、老若男女誰にでもおすすめ。
07 釜炒り茶

茶葉を蒸すかわりに釜で炒るのが釜炒り茶。中国で伝統的に作られている製法とされます。いまでも九州地方では釜炒り茶が多く飲まれることも。
08 玄米茶

煎茶や番茶に炒った玄米を加えたもの。玄米の香ばしい香りが特徴的で、飲みやすいため日常的に飲むお茶として人気。緑茶に慣れていない海外の方にも飲みやすいお茶です。
おいしいお茶の淹れ方

【STEP.01】お湯を湯呑に注ぎます。

ケトルやポットで沸かしたお湯は、そのまま茶葉に注ぐと煎茶には熱すぎるため、一度湯呑に注いでお湯を冷ましましょう。ちなみに、お湯の温度が高ければ高いほどカテキンがたくさんお茶に溶け出すんですよ。
【STEP.02】急須に茶葉を入れましょう。

茶葉の量にぴったりのお湯の量で淹れることが美味しいお茶を淹れるポイント。2~3人分で茶葉が5g程度必要です。淹れる数によって増減を。スケールをお持ちの場合はスケールで量りながらがおすすめです。
【STEP.03】急須にお湯を注ぎ、蒸らす。

湯呑に注いでいたお湯を急須に移しましょう。直接お湯を注ぐ場合は、煎茶であれば70~80度前後がおすすめです。注いだらフタを閉め、1分間ほど静かに蒸らします。ゆすったりせず、置いたままにするのがポイント。
【STEP.04】湯呑に注ぎ分けましょう。

注いでいる途中にもお茶の成分は抽出されるため、複数の湯呑につぐときは、味が均一になるよう湯呑に少量ずつ回し注ぐようにしましょう。また、お湯は最後の1滴までしっかり注ぎきるのが、おいしいお茶を淹れるポイント。
